自分をもう一度つくりなおす…それが2020年の僕の誓いです。

人間の身体は60兆個の細胞からできていて、1日で1兆個の細胞が入れ替わるそうです。1ヶ月で30兆個、2ヶ月で60兆個が新しい細胞になっていく計算になります。私たちの身体は2~3か月ですっかり入れ替わることになります。身体のメカニズムはすごいですね。でも、身体は入れ替わっても、心はどうでしょうか?
「自分をもう一度つくりなおす」…つくりなおしたいのは『心』です。しかも、心を分子レベルからすっかりつくりなおす…これが2020年の一年を通しての僕の働きです。

その手始めとしてリーダーとしての自分を見つめなおすことにしました。その結果、自分に下した評価は「勘違いの多いダメなヤツ」でした。

最近、ビジネス書で読みたいと思う本が見つからず困っていました。その背景を説明します。
冒頭のイラストは高度成長時代のイメージです。向こう岸がゴール、会社は赤い船。流れは常にゴールに向かっています。流れをつかんで早くゴールに到達するためには、大きな船であることが有利です。しゃにむに漕ぐ…それが社員の役割でした。
その後、世の中の流れは180°変わり、今度は流れに逆らって進まなければならなくなりました。流れに任せれば会社は消滅します。スリムな船が有利です。しゃにむに漕ぐのではなく、効率的に力を使わないとバテてしまいそうです。このとき、これほど難しい環境はないと思っていました。

ところが、もっと難しい環境があることを、僕らはいま痛感しています。それは、流れは一様ではなく不規則に変わる川です。

1000の船が漕ぎ出せば、運よく不規則な流れに助けられてゴールに行ける船もあるでしょう。その船が成功談を語ったとして、成功のルールを見出したとして、それは他の船の参考になるとは思えなかったのです。

予想しがたいことが頻発します、過去のデータが役に立たない「過去最大の…」という言葉も珍しいことではなくなりました。結果論で、「対応が悪い」「初動がおかしいからこうなった」と犯人捜しをすることに果たして意味があるのか?…疑問に感じます。
予想できないこと、過去の経験値が役に立たないことが頻発する環境の中で、僕が最後の砦、そして最大の砦として選んだのが『心』です。このうぬぼれやすく、何でもわかったふりをしたがり、すぐに「誰か」や「何か」のせいにしたがる自分の心を、もう一度根底からつくりなおさなければ…それが僕の気づきなのです。

そう思ったときに、目に留まった本がありました。「1兆ドルコーチ」…ここからリーダーとしての指針やヒントを得たいと思いました。続きは次回に。