新しい季節の迎え方 不意に今までと違う匂いが僕の鼻先をよぎった 池の魚が跳ねるときの匂い 若い葉と葉が擦れた時に生まれる匂い そしてミツバチが花から飛び立つ時の匂い 僕はある朝気づく そうか季節が変わったんだと そして季節が変わると 必ず僕が知っているその季節の匂いの中に 1つか2つ、僕の知らない匂いが混じる そして僕は その匂いが何なのか この季節がまだ新しいうちに それを確かめに行くことにする