粗さの表し方 パラメータ 規格で違う?

対象規格

JIS B0601:2001, JIS B0601:1994, JIS B0601:1998

各パラメータ

記号 内容
Ra 算術平均粗さ。1982年版「JIS B0601」では中心線平均粗さと呼ばれていました。1994年版「JIS B0601]から算術平均粗さと呼ばれています。
Ry 旧JISでの最大高さ。最大粗さは1982年版「JIS B0601」ではRmax、1994年版「JIS B0601」ではRy、2001年版「JIS B0601」ではRzとなっていました。
混同を避けるために、Ry(Rmax)と表記しているケースもあるようです。
Rmax 旧JISでの最大高さ。最大粗さは1982年版「JIS B0601」ではRmax、1994年版「JIS B0601」ではRy、2001年版「JIS B0601」ではRzとなっていました。
Rz 最大高さ。旧JISの1982年版「JIS B0601」では十点平均粗さを表していましたが2001年版JISでは最大高さを表します。 なお、最大粗さは1982年版「JIS B0601」ではRmax、1994年版「JIS B0601」ではRyで表されていました。
また、2001年版「JIS B0601」では十点平均と言う指標は削除されています。
Rz(JIS) 正式な表記方法ではないようですが、旧JISの十点平均を表す記号として便宜上用いられています。Rzは1982年および1994年版「JIS B0601」では十点平均粗さ、2001年版では最大高さを表す記号になっているため、たいへん紛らわしくなってしまいました。そこでISO準拠の2001年版でななく、旧JISの規定であった十点平均を表す記号として用いる際に、現在のRzと区別するためにこのRz(JIS)が便宜上用いられるようです。
S 旧JISの局部山頂の平均間。旧JISの1994年版「JIS B0601」では局部山頂の平均間を表す記号でしたが、2001年版「JIS B0601」では削除されました。
算術平均粗さ 2001年版「JIS B0601」ではRaで表します。1982年版「JIS B0601」では中心線平均粗さと呼ばれていました。
平均線から測定値までの偏差の絶対値を合計して平均した値となりますが、詳細はJIS本文などをご参照ください。
最大高さ 2001年版「JIS B0601」ではRzで表します。1982年版「JIS B0601」ではRmax、1994年版「JIS B0601」ではRyで表されていました。
平均線から最も高い山頂から最も低い谷底までの距離を指しますが、詳細はJIS本文などをご参照ください。
十点平均粗さ 2001年版「JIS B0601」では十点平均粗さという指標は削除されています。なお、1982年版および1994年版「JIS B0601」ではRzで表されていましたが、2001年版JISではRzは最大高さを表す記号として用いられますので要注意です。
平均線から最も高い山頂から第5位までの山の高さの平均値と最も低い谷底から第5位までの谷底までの深さの平均値との合計値となりますが、詳細はJIS本文などをご参照ください。
中心線平均粗さ 1994年版および2001年版「JIS B0601」では算術平均粗さと呼ばれるようになっています。Raで表します。
平均線から測定値までの偏差の絶対値を合計して平均した値となりますが、詳細はJIS本文などをご参照ください。
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