小さな企業のトップの幸せについて

20160830-1組織図というと、トップに社長がいて、その下に経営陣が並び、そして各部署があり…というのがお決まりの形でしょうか? 当社の場合は、下にコックピットと呼ばれる経営陣がいて、それが各部署を支え、そして最終的にはお客様を支える…という逆の形状で、しかもお客様まで入った組織図になっています。そもそも当社はトップに社長が君臨して・・・というような「スーパーな偉い社長はいない」ということもあるわけですが…もちろんサーバントリーダーシップの考えを取り入れた組織図にしています。
 
さて、コックピットは組織の全社員を見渡していなければならないことは当然ですが、当社のような小企業の場合はそれだけではいけないと思っています。コックピットが全社員を支える起点であるのと同じように、社員もまた家庭では、それぞれの家族を支える起点となっています。コックピットはその社員が支えている家族も含めた視野を持ちたいと願っています。
 
ではどのように視野に入れるか? 社員寮があるわけでもないし、軽井沢に立派な福利厚生施設があるわけでもないし・・・、家族に向かって「君たちも含めて会社は支えているんだ」なんて思ったりしたら本末転倒になってしまいますよね。僕はこう考えています・・・「会社は社員の成長にコミットする」
物心の「物」の面だけではなく、「心」の面にも目を向けて、家庭を支えている社員の成長を会社は支援し、その機会を作り続ける・・・そのミッションをこれからも忘れないようにしたいと誓っているところです。
 
先日、社員の家族にも参加してもらい日帰りの研修旅行をしてきました。適切な利益をあげ、社員の家族も参加できるレクリエーションを企画し、そして家族の楽しそうな顔に触れるとき、小さな会社の社長として僕は静かなでも深い幸せを感じます。
家族を支える・・・それはたいへんなことです。子供がいるなら無条件に「その子らの成長にコミットしなければならない」社員たちです。残念ながら良いことと悪いことはあざなえる縄のごとくめぐってきます。もしかしたら、良いことより、そうでないことの方がずっと多いのかもしれません。「それでもがんばれ、がんばれ」と思わずにはいられませんね。
 
 

水槽の中はまるで1つの宇宙のようですね

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