ウェーブフォームド 一般的塗工性

スパイラルバーコーターの課題(目詰まり)を解決するために考案されたウェーブフォームドバーコーター

ワイヤーをロッドに固く巻きつけたスパイラルバーコーターと違い、中空のロッド自体に波型形状を持たせたウェーブフォームドバーコーターは目づまりを起こさないバーコーターとして注目されています。
一般的な塗料が該当する中粘度において、ウェット膜厚も多用される25~30μm用を使用して、一般的なスパイラルバーコーターとウェーブフォームドバーコーターの特性の違いを確認してみました。

一般的なスパイラルバーコーター
ウェーブフォームドバーコーター

塗工液の粘度:2,800mPa・Sの中粘度 ウェット膜厚値:一般的なスパイラルバーコーター 30μm用、ウェーブフォームド 25μm用

ウェーブフォームドバーコーターは、ごく低い粘度ではやはり塗工に難がありました。しかし、中粘度の塗料ではどちらのバーコーターもきれいに塗工ができました。

一般的なスパイラルバーコーター
ウェット膜厚公称値30μm用
低速移動(5mm/秒) 中速移動(50mm/秒) 高速移動(100mm/秒)
平均膜厚:17.0μm 平均膜厚:18.6μm 平均膜厚:19.2μm
公称値との差:▲43% 公称値との差:▲38% 公称値との差:▲36%
標準偏差:1.2 標準偏差:1.2 標準偏差:1.3
ウェーブフォームドバーコーター
ウェット膜厚公称値25μm
低速移動(5mm/秒) 中速移動(50mm/秒) 高速移動(100mm/秒)
平均膜厚:11.6μm 平均膜厚:12.0μm 平均膜厚:13.6μm
公称値との差:▲54% 公称値との差:▲52% 公称値との差:▲46%
標準偏差:1.7 標準偏差:1.3 標準偏差:3.5

ウェーブドフォームドバーコーターでは速く移動するとスジ状の模様が生じるようになりますのでご注意ください
高速移動100mm/秒時の塗工面の拡大画像(右図)をご参照ください