プローブにはいろいろな固定方法のものがあります

(1) ケーブル(素線)タイプ
(2) クランプタイプ
(3) マグネットタイプ
(4) リングタイプ

(1) ケーブル(素線)タイプ

最も汎用されているプローブです。
耐熱テープで固定します。
雰囲気温度(炉内空気温度)の測定にも、製品温度(物温)の測定にも使用できます。
熱容量が小さいので、薄い製品~厚い製品まで広く利用できます。

(2) クランプタイプ

洗濯ばさみのような形状をしていて、製品をはさんで固定します。
はさめる厚みに限界がありますのでご注意ください。
雰囲気温度(炉内空気温度)専用と製品温度(物温)専用に分かれています。
熱容量があるため、ごく薄い製品の温度測定には不向きです(製品温度の変化よりセンサー部の温度変化が遅れて緩慢になります)。

<ご注意ください>
製品温度(物温)専用の場合、センサー部が対象製品に確実に触れるようにしてください。

(3) マグネットタイプ

鉄素地の場合に強力な磁力により固定します。素地に直接固定するのが一般的です。
雰囲気温度(炉内空気温度)専用と製品温度(物温)専用に分かれています。
熱容量があるため、ごく薄い製品の温度測定には不向きです(製品温度の変化よりセンサー部の温度変化が遅れて緩慢になります)。

<ご注意ください>
塗膜の上から固定する場合には注意ください。熱により軟化する塗料、硬化が不十分な塗膜に付けると塗料がセンサー部に溶着してはずれなくなります。無理にはずそうとするとセンサー部が壊れてしまいます。

(4) リングタイプ

リング穴を利用してねじ止め等で固定します。
耐熱テープの耐熱性を超えるような高温炉の場合によく利用されます。
高温炉の場合の雰囲気温度(炉内空気温度)の測定にも、製品温度(物温)の測定にも使用できます。
熱容量があるため、ごく薄い製品の温度測定には不向きです(製品温度の変化よりセンサー部の温度変化が遅れて緩慢になります)。