断熱ボックスの性能と見方…使用可能時間は熱がかかり始めてから断熱ボックスを開けてデータロガーを取り出すまでの時間です

警告!

データロガーの故障に直結する恐れがありますので使用条件を必ずお守りください

CURVE-Xデータロガー本体そのものに耐熱性があるわけではありません。
高性能な断熱ボックスとガスケット(パッキング)とユニークな熱緩衝吸収材の効果により、高温からデータロガーを守ることで、高温の炉内での計測が可能になるものです。

性能は使用最高温度×時間で表現されています

<耐熱性能表示例>
例えば熱がかかりはじめて1時間して400℃に到達し、1時間キープ後に、徐々に温度が下がり1時間後に炉から出る。しかしデータロガー取り出しまではさらに1時間を要する…という場合は、熱がかかり始めてからデータロガーの取り出しまでの通算時間は4時間となっています。この場合は400℃×4時間としてグラフと照らし合わせます。ちょうど使用限界とはなりますが使用可能です。

温度は炉内の最高温度、時間は加熱されてからデータロガーが取り出されるまでの時間を示しています

在炉時間(炉に入ってから出るまで)の時間ではなく、断熱ボックスからデータロガーが取り出されるまでの時間を指します。
炉から断熱ボックスが出てきても、しばらく計測をされる方が近づけないようなシステムの場合にはご注意ください。

●加熱時間は…熱を受け始めてからデータロガーを取り出すまでのトータル時間でみてください。

●加熱時間は…炉の水平部(加熱有効)時間で考えればいいですか?…いいえ、故障の原因になります。

●加熱時間は…断熱ボックスをコンベヤからはずすまでと考えればいいですか?いいえ、まだリスクがあります。

ご使用条件を必ずお守りください

警告!

データロガーの故障に直結する恐れがありますので使用条件を必ずお守りください

この耐熱性能は以下の前提のもとに作成されたものです。

  1. ①正常な熱緩衝吸収材とガスケットが断熱ボックスと併用されることが前提で、本データはそのような健全な状態で測定した結果から作成されています。
  2. ②標準的な炉内風速である熱風循環炉における条件です。
    赤外線炉や高風速循環炉についてはそれぞれの案内ページをご参照ください。
    » 赤外線炉の場合の耐熱性能の見方   » 高風速炉の場合の耐熱性能の見方
  3. ③炉内は大気圧です(減圧および加圧状態の炉では使用できません)。
  4. ④蒸気によって蒸し焼きをするような蒸気炉には使用できません。

その他特殊な炉については予めご相談ください。

『炉の条件ご記入シート』ご記入のお願い

製品の性格上、ご使用の炉の条件から適する耐熱性能の断熱システムを採用することがたいへん重要になります。
メーカーより、『炉の条件ご記入シート』にご記入いただき、それを踏まえてシステム内容や価格のご案内をするように指示を受けております。
お手数ですが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。