正確に言うと、近所のあの猫のばあさんがきらいだ 僕がねぐらにしていた大きな木からほど近い 中が空洞になった倒れた木の上で彼女は決まって日向ぼっこをしていた いつだったか、僕が自分のさびしさについて話すと、彼女はこう答… もっと読む »
カテゴリー: 月との約束
森と僕と青虫の関係について
自分の激しい息遣いに驚いて目を覚ました 開いた目に映ったのは、1匹の小さな青虫だった 彼はあるいは彼女は懸命にこのほら穴の入口に沿って足を規則正しく動かしながら、とてもゆっくり移動している どこに向かって、何のためにそん… もっと読む »
僕はずっと探している…その探しているものが何なのかを…
東の大きな木のところにもそれはなかった 西の緑色の池のところにもそれはなかった どうやっても見つからない 何をやっても思い出せない そもそも僕は何を懸命に探しているのかを でも、じっとしていると あのおそろしいやつが… もっと読む »
もしひとつだけ願いがかなうなら
ぼくは北の大きな木のことを考えていた なぜだかはかわからないのだけれど、最近の僕はそのことばかり考えている 倒れた木の空洞をねぐらにしているねこのおばあさんは 「北の木の向こうに行っちゃいけないよ。あそこに行って帰ってき… もっと読む »