カテゴリー: 月との約束

僕は猫がきらいだ

正確に言うと、近所のあの猫のばあさんがきらいだ 僕がねぐらにしていた大きな木からほど近い 中が空洞になった倒れた木の上で彼女は決まって日向ぼっこをしていた   いつだったか、僕が自分のさびしさについて話すと、彼女はこう答… もっと読む »

forTop

森と僕と青虫の関係について

自分の激しい息遣いに驚いて目を覚ました 開いた目に映ったのは、1匹の小さな青虫だった 彼はあるいは彼女は懸命にこのほら穴の入口に沿って足を規則正しく動かしながら、とてもゆっくり移動している どこに向かって、何のためにそん… もっと読む »

forTop

もしひとつだけ願いがかなうなら

ぼくは北の大きな木のことを考えていた なぜだかはかわからないのだけれど、最近の僕はそのことばかり考えている 倒れた木の空洞をねぐらにしているねこのおばあさんは 「北の木の向こうに行っちゃいけないよ。あそこに行って帰ってき… もっと読む »

forTop